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Webデザイナーの平均年収は?仕事内容や働き方、未経験からできる方法を解説

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「Webデザイナーになりたい」と検討中の方が気になるのは、Webデザイナーの年収ではないでしょうか。転職や就職をする上で、給与額は大切な要素です。また、Webデザイナーとひと口に言っても、正社員からフリーランスまで働き方は異なります。

この記事では、Webデザイナーの平均年収と働き方を詳しく解説します。仕事内容や未経験からWebデザイナーになる方法もお伝えしますので、ぜひご覧ください。

Webデザイナーの平均年収

まずはWebデザイナーの平均年収を、大きく以下2つの働き方に分けて見てみましょう。

  1. 会社で働く場合
  2. フリーランス・個人事業主の場合

順番に説明します。

1.会社で働く場合

企業に雇用されて働く場合、Webデザイナーの平均年収は以下の通りです。

雇用形態平均年収・平均時給
正社員平均年収444万円
派遣社員平均時給1,749円 平均年収約363万円 ※週40時間勤務x52週で単純計算
アルバイト・パート平均時給1,085円 平均年収約256万円 ※週40時間勤務x52週で単純計算

(出典:求人ボックス「Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料」より作成)

求人掲載サイト「求人ボックス」の統計によれば、正社員Webデザイナーの平均年収は444万円です。月給換算でおよそ37万円になります。全体値は約271〜761万円と幅広いため、個人のスキルや企業によって年収差があるようです。

国税庁の令和2年分「民間給与実態統計調査 」によると、令和2年度の日本の平均年収は約433万円でした。Webデザイナーの給与は、日本の平均年収よりも高いと言えます。

2.フリーランス・個人事業主の場合

Webデザイナーは、企業に雇用されずにフリーランスとして働くケースもあります。なお、税務署に開業届が受理されたフリーランスは「個人事業主」に該当します。

フリーランス向け求人サイト「フリーランススタート」の統計(※1)によれば、フリーランスWebデザイナーの月額単価の平均は46.8万円です。単純計算すると、平均年収は約561万円となります。

さらに、クラウドソーシングサイト「ランサーズ」は、月額ではなく案件単価の報酬相場を掲載(※2)しています。Webデザインの参考価格は、1-5ページで5〜10万円です。

注意点として、フリーランスはスキルや案件によって報酬額が大きく変動します。会社で働く場合の平均年収よりも個人ごとの差が激しい点に留意しましょう。

※1出典:フリーランススタート「Webデザイナーのフリーランス求人・案件一覧

※2出典:ランサーズ「仕事の種類・参考価格

Webデザイナーの仕事内容

国内平均よりも高い平均年収が魅力的なWebデザイナーですが、そもそもどのような仕事なのでしょうか。主な仕事内容と流れは、以下の通りです。

  1. クライアントの要望をヒアリングする
  2. ヒアリングをもとに、Webサイトのコンセプトを設計する
  3. Webサイト全体の構図を可視化する「ワイヤーフレーム」を作成し、Webサイトのデザインを決める
  4. Webサイトのデザインを制作する
  5. HTMLやCSS言語を記述する「コーディング」を行い、Webサイト全体を制作する

ご覧のように、Webデザイナーの仕事はデザイン作業だけではありません。会社によって業務範囲は異なりますが、上記全てに関わる場合は幅広いスキルを求められます。分業制の会社では、コーディングは専門の「コーダー」が担当し、Webデザイナーは行わないケースが多いです。

Webデザイナーが年収・給料をアップさせる方法

Webデザイナーが年収・給料を上げる方法は、以下3つの取り組みが挙げられます。

  1. スキルを磨いて人材価値を高める
  2. 経験を活かしてキャリアアップを目指す
  3. 副業をする

具体的な内容を解説します。

1.スキルを磨いて人材価値を高める

基本的な取り組みと言えますが、Webデザイナーとしてのスキルを磨くことが重要です。スキル向上により人材価値が高まれば、昇給だけでなく高給な企業への転職もしやすくなります。フリーランスの場合も、高単価な案件を獲得できるでしょう。

具体的には、以下のスキルを伸ばしてみてください。

  • 「BtoB向けとBtoC向け」や「Web用とアプリ用」など、対応可能なデザインの種類・パターンを増やす
  • 基本のHTML・CSSに加えて、JavaSprictやPHPなどの言語も習得する
  • WebマーケティングやSEO対策の知識を学ぶ

上記はあくまで一例です。複数のスキルを伸ばすのも良いですが、まずは自分が得意なスキルから伸ばしてみてはいかがでしょうか。

2.経験を活かしてキャリアアップを目指す

スキルが向上すれば、さらに年収の高い上級職へのキャリアアップも可能です。Webデザイナーの経験を活かせる上級職には、「Webディレクター」があります。

Webディレクターは、Web制作の責任者となる重要な役職です。エンジニアやデザイナー、マーケティング担当者をまとめ、プロジェクトを成功へと導きます。Web制作能力に加え、マネジメント力や企画力といった統合的なディレクション能力が必要です。

他にも、Webデザイナーから目指しやすい職種には専門性の高い「UI / UXデザイナー」、フロントエンドを開発する「フロントエンジニア」があります。自身の強みを分析し、目指すべき方向性を考えましょう。

3.副業をする

時間や体力に余裕がある場合は、Webデザイナーの経験を活かせる副業がおすすめです。ただし、企業によっては副業を禁止している場合もあります。副業を検討するのであれば、まずは会社の就業規則を確認してみてください。

Webデザインの副業を始める際は、クラウドソーシングサービスで案件を探しましょう。多くの案件が募集されており、効率が良い方法です。また、バナー制作やLP制作など、Webサイト全体のデザインよりも比較的負荷が軽い案件もあります。

副業であれば、社員として安定した収入を得ながら、プラスアルファで年収アップを図れるでしょう。仕事量を自身の裁量で調整できる点も、副業ならではの魅力です。

Webデザイナーの働き方

Webデザイナーの働き方は、主に下記3パターンがあります。

  1. Web制作・広告制作会社
  2. 一般事業会社(インハウスデザイナー)
  3. フリーランス

詳しく紹介します。

1.Web制作会社・広告制作会社

1つ目は、Web制作・広告制作会社で働くスタイルです。一般企業から依頼を受け、クライアントの要望に沿ったWebサイトを制作します。さまざまなWebサイト制作に関われるため、専門的なスキルを身につけやすい環境です。

メンバーはWeb制作の経験豊富なプロが多く、最新のデザインツールも整っています。Webデザイナー未経験の場合、Web制作会社・広告制作会社に就職すれば一気に成長できるでしょう。また、Webデザインのみのデザインチーム、開発専門のコーダー・エンジニアチームに分かれている分業制の会社もあります。

2.一般事業会社(インハウスデザイナー)

一般事業会社に雇用され、インハウスデザイナーとして働くケースもあります。制作するのは、企業ホームページや商品・サービスのブランドサイトといった自社関連サイトのみです。前述のWeb制作会社には依頼せず、Web制作・運営を自社で内製化します。

Web制作会社に比べ、制作するデザインの種類は少ないのが一般的です。一方で、Web制作だけでなく、サイトの企画、運営、効果測定、サイト改善といったWeb制作業務全般を担う傾向があります。一般事業会社で働く場合、Webデザイン以外の業務も広く経験できるでしょう。

3.フリーランス

フリーランスのWebデザイナーは、企業や個人からの案件を受注して働きます。独学でWebデザインを学ぶ方法もありますが、Web制作会社で充分なスキルを身につけてから独立するルートが主流です。

企業に常駐勤務するか、あるいは自宅で作業して成果物を納品します。ライフスタイルに合わせて選べるので、もっとも自由度の高い働き方です。

ただし、フリーランスはWeb制作に加え、案件獲得に向けた営業、経理、スケジュール管理といった諸業務も発生します。スキルや交渉力によって大きく収入が変動するため、経験が浅い人には不向きな働き方です。 

未経験からWebデザイナーになるには?

「未経験可」の求人があるので、未経験でもWebデザイナーになることは不可能ではありません。ですが、未経験可の求人であっても、応募者の中には経験者もいます。転職で有利に立ちたいのであれば、ある程度事前にスキルを習得しておくことが望ましいでしょう。

ここでは、未経験からWebデザイナーになるために必要なスキルや勉強方法を紹介します。

1.Webデザイナーに必要なスキルとツール

Webデザイナーに必要なスキルやツールは、以下の通りです。

  • 「レスポンシブWebデザイン」など、Webデザインに関する知識
  • グラフィック制作に使う「Photoshop」や「Illustrator」といったデザインツールを使える知識・技術
  • HTMLやCSS言語の知識・技術
  • Webマーケティングの知識
  • 一般的なビジネススキル

こうした基礎スキルを身につけておくと、Webデザイナーへの転身を有利に進められるでしょう。

2.Webデザイナーに必須の資格はない

Webデザイナーになるためには多様なスキルが求められる一方で、必須の資格はありません。実力が求められる職種ですので、相応の技術や知識さえあれば仕事は得られます。そのため、資格取得に向けた勉強時間の確保は不要です。

ただし、未経験である点をカバーしたいのであれば、資格取得も無意味ではありません。たとえば、以下の資格取得がおすすめです。

  • Photoshop / Illustratorクリエイター能力認定試験
  • ウェブデザイン技能検定
  • HTML5プロフェッショナル認定資格

上記の資格であれば、試験合格に向けた勉強の中でWebデザイナーに必要な知識も深まります。

3.独学やスクールでWebデザインを学ぶ

Webデザイナーに必要なスキルについては、独学もしくはスクールで習得しましょう。

独学の場合、書籍や動画などのコンテンツで勉強します。Webデザインに関する書籍は数多く、体系的に学べるので効率の良い手法です。また、インターネット上には「chot.design」のようなWebデザインのレッスンを公開している学習サイトもあります。

独学が難しいのであれば、講師に質問や相談ができるWebデザインスクールがおすすめです。オンラインスクールが多いため、働きながらでも無理なく受講できるでしょう。中には、就職支援を受けられるスクールもあります。

書籍やオンラインスクールを活用して、自分に合う方法でWebデザインを学びましょう。

>>WEBデザインスクールおすすめ8選をご紹介

4.ポートフォリオを作成する

未経験可の求人であっても、ポートフォリオがあると自分のスキルを的確に伝えられます。ポートフォリオには、自分で製作したWebデザインをまとめましょう。面接時に提出し、自分のスキルを確認してもらいます。

ポートフォリオは紙の冊子でも可能ですが、Web上に作成しておくといつでも自分の作品をアピールできます。ポートフォリオ内には、サイトURL、デザインのコンセプト・工夫点、プロフィールを記載しましょう。

転職活動で他の求職者と差をつけたいのであれば、ポートフォリオの作成がおすすめです。きちんと内容を作り込み、自分の強みをアピールしましょう。

Webデザイナーは仕事に困らない?気になる将来性

Webデザイナーを目指す場合、今後の将来性も気になるかもしれません。結論から伝えると、Webデザイナーの需要は伸びると予測されます。

たとえば、Webデザイナーが関わるインターネット広告費は増加傾向にあります。電通のレポート「2021年 日本の広告費」によれば、2021年度のインターネット広告費は前年比121.4%も成長しました。2020年度は新型コロナウイルスの影響で急落したものの、大幅に回復しています。

さらに、IT業界は慢性的に人材が不足しており、Webデザイナーの需要も高いです。ただし、ノーコードでWeb制作が可能なツールの登場、Webデザイナーの増加による競争激化といった背景もあります。市場価値はあるものの、現在よりも一層Webデザイナーとしてのスキルが重視される時代が来るかもしれません。

まとめ

Webデザイナーの平均年収は444万円で、日本の平均年収を上回っています。実力によって給与幅が広い職種ですので、スキルを磨いて経験を積んでいくことが重要です。場合によっては、転職やWebディレクターへのキャリアアップなども選択肢となり得ます。未経験から目指すのであれば、オンラインスクールなどを活用してWebデザインの基礎から習得していきましょう。